ロアのもとへと歩み寄ったアランは、窓辺に手をつき外を眺めた。 「いい天気だ」 太陽の光に照らされて、アランの髪がキラキラと輝いている。 そんなアランの横顔を、ロアはじっと見つめていた。 「今度、一緒に外を散歩しましょうね」 外を眺めながら、それでも真っ直ぐにアランは言った。 「…ええ」 そんな日が来るかはわからないけれど… 「必ず…」 アランと同じようにゆっくりと視線を向けながら、ロアは静かにそう言った。