その時見た光景を、この先セルマが忘れる事はないだろう。 太陽に照らされたロア… 美しい金の髪と同じくらい美しいロアの笑顔が、そこにあった。 アランが好き… その気持ちがロアに笑顔を蘇らせたのだ。 「姫さまぁ…」 セルマは溢れ出る涙を止める事ができなかった。 涙で霞む視界。しかしセルマは必死に涙を拭いた。 ロアのこの笑顔を、一生目に焼き付けるために…