なぜ自分がここまで変われたのか… そのきっかけをくれたのは、間違いなく彼だった。 彼の笑顔に救われた。 彼の言葉に救われた。 『ロア様』 そう名前を呼ばれるだけで…あなたに出会えただけで… 「姫様…」 ああ…やっとわかった… 「アランさん、早くいらっしゃるといいですね」 これが…恋なのね…… 窓から部屋へと差し込む太陽の光… その光が、ソファーに座るロアを照らす。 「姫…様……」