「姫華、ご飯食べにいこ?」 待ちに待った昼休み。 お弁当箱の入った包みを抱えた茜は私の席へと駆け寄った。 「うん。今日天気いいし、屋上で食べようか?」 「賛成!」 私達は屋上へ向かう途中、昨日のテレビドラマの話で盛り上がっていた。 「でも、最後の終わり方納得いかないんだよね」 「分かる!何でハッピーエンドじゃなかったんだろうね?」 すると階段を昇り始めた瞬間、屋上の扉付近で女の激しい怒鳴り声が聞こえた。