『携帯彼氏』の災難!?

「どうだ? 実感できるだろ?」

「できるできるっ!」

涙目になったので、離してやる。

「う~。マカってケータイにいる時から、変わらぬ接し方だよね」

「それが私だ。…良い悪友だろ?」

そう言ってやると、羽澄は軽く笑った。

「うん! オレの悪友だよ、マカは」

…もう一つの選択。

それは我が血族の一部となること。

まあいろいろなところは秘密なのでカットするが、ようは我が血族に仕えることを条件に、この世に肉体を再び持つことを許すという内容だ。

普通の人間として、最期を迎えるか。

人成らざる者として、よみがえるか。