「分かったよ。行こ、シヅキ。キミにも手伝ってもらいたい」

「あっああ。じゃあな、マカ」

二人は出て行った。

私は深く息を吐いて、ソファーに深く腰かけた。

そしてケータイを見る。

…コレは賭け。

私の願いはこの世に受け入れられるかどうか。

それとも彼等の存在こそが受け入れられてしまうか。

出来れば勝ちたい。

心残りを残して、死んでしまったものを、私はよく知っていたから…。

出来れば何とかしてやりたかった。