「どーせヒミカからは嫌味しか聞いていないだろ?」

「それはボクのことも、でしょう?」

「お前ら…! アタシのことを何だと思ってる!」

「天邪鬼」

「もちろん、ボクの最愛の人ですよ」

「んがー!」

「騒ぐな、周りに迷惑だ」

悶絶しているヒミカを横目に、私はコーヒーを飲んだ。

「う~。目がチカチカするな」

眉間を揉むも、あんまり効果はない。

「徹夜でゲームするもんじゃないな」

「何のゲームをしてたんです?」

「パソコンゲームの神経衰弱。コイツと一緒に」