『携帯彼氏』の災難!?

その後、ケータイは開かず、充電した。

3人はずっと一緒にいて、見張りのような役目をしていたからだ。

本当はいろいろ聞いてみたかったんだが…。

だが翌朝、事態は急変する。



「えっ? 休み?」

「うん…。何か体調悪いんだって」

私に男を押し付けてきた女の子の教室を、朝一に訪ねると、知り合いにそう言われた。

「まいったな…」

まっ、考えていないことではなかった。

予想はしていた。私から逃げるだろうことを。

「…ねぇ、もしかして携帯彼氏、押し付けられた?」

知り合いが上目遣いに、不安そうに聞いてきた。

「よく分かったわね」

そう言ってケータイを開いて見せると、知り合いは短い悲鳴を上げた。