『携帯彼氏』の災難!?

「マカ様、当主からの許可がおりました。本日とは言わず、しばらく住み込みになりますので」

「ぶっ! …まあ良いが」

過保護にも程があるな。

「あと当主からの伝言がございます」

ふとカエデは真面目な顔になった。

「『今回の件はウチの血縁は関係無い』とのことです」

「…他の人間の仕業だと言うのか?」

「そこまでは分かりませんが…。とにかく、この件に関して我が血族は絡んでいないということですね」

何だ、てっきり絡んでいるものだと思ってた。

コレと似たような手口を知っているからな。

「しかし…普通の人間に出来る芸当か?」

「ありえなくはないわよ。人間にもいろいろいるもの」

レイラの言うことにも一理ある。