『携帯彼氏』の災難!?

…一理あるな。

「そうだな、そうしてくれ」

「かしこまりました」

カエデが電話をしに、退室した。

次期当主ということで、異性関係にウルサイのだ。

「でもどうするの? 飼い続けるの?」

レイラがミートローフを切り分けながら聞いてきたので、少し考えた。

「ふむ…。まあ少しぐらいなら相手しても良いが…。何分、作ったのが他の女だからな」

「自分の彼氏を押し付けてきたようなモンだもんねぇ。タチ悪っ!」

モモが心底イヤそうに言ったので、私は苦笑した。

「押し付けてきたのも、理由があってのことなんだろう。明日、聞いてみるさ」

そう言いつつ食事を進める。