『携帯彼氏』の災難!?

「楽しそうだけど、準備が出来たわよ」

レイラがニコニコ顔で言ってきたので、私は容赦なくケータイを閉じた。

「今、行く」

テーブルには私一人分の料理が並んでいる。

ビーフシチューにパン、フルーツサラダ。そしてミートローフは私の好物だ。

「飲み物は?」

「紅茶にしてくれ」

言ってすぐ、紅茶のカップが置かれた。

「いただきます」

私は手を合わせ、ガツガツと食べ始める。

「うん、美味い!」

「ありがと♪ でもさぁ、アレだったらアタシ達、泊まろうかぁ?」

「うん? 何でだ? モモ」

「だってぇ、ケータイ越しとは言え、男とマーちゃんを二人っきりにすると、当主から怒られそうなんだもん」