レストランに着くと、
親父位の人がやって来た。

「惣ちゃん。」

「源ちゃん。」

男同士抱き合って、
喜びを分かちあった。

俺は微妙に引いた。

すると、
源ちゃんと言った人が
俺に近づいてきた。

「叔父さん分かる?
長野源之助だ。」

「いいえ。」

「源ちゃんは、
バードホテルの社長で、
俺の昔からの親友だ。」

俺は初めて知った。

さっきから母親が
いなかった。

「真理江!!!」

「つばめ!!!」

振り向くと女同士が
抱き合っていた。

「つばめは、母さんの
親友で源ちゃんの奥さんだ。」

源ちゃんやつばめや
名前が凄すぎて覚えるのに
必死だった。