「大雅のいつもの女とはタイプちゃうなぁ。お前も幅広く手ぇ出しとんな」



「次は誰狙うんや?保健室のエロエロ先生とか?」




先輩3人は、壊れかけの机の上に腰掛けて、トランプをしてる。


トランプしながらも、チラチラと私を見てくる。



「保健室の先生は、もう落ちた。ははははは!!」




大雅……


笑いながら、すごい発言。



保健室の先生にも……


 
何やろ、この気持ち。


むなしいっちゅうか、寂しいちゅうか、情けないっちゅうか。





大雅にとって、恋愛はゲーム。



狙いを定めて、甘い言葉囁いて、惚れさせて……


それで終わり?




私がもし大雅のこと好きって言ったら……

ゲームセットで、私は不要になるん?



なかなか落ちひんから、私のこと追いかけてくるだけ?




大雅にとったら、私も保健室の先生もバレー部の部長も、ただのゲームの中の一員なん?