そして取り出したのは、丸く平べったいロウソク。

そのロウソクには魔方陣が彫られていた。

「ボクも手伝ったんだからね。半日でやるには苦労したよ」

「コレで前回のケータイの件は水に流してやる」

そう言われ、セツカは言葉をなくした。

マカは黒き手を何とも思わず、部屋の隅にロウソクを置いていく。

最後に中心部に一つ置き、その前に立った。

「セツカ」

「はいはい」

セツカはマカと向かい合うように立った。

二人で手を合わせ、気を高める。