マカはミナの後ろに眼をやった。

「おい。セツカ、ソウマ。出て来い」

「はいはい」

「こんばんわ、ミナさん」

「あっ、あなた達…」

あの夜、ぶつかった少年と青年だった。

「マカの知り合いなの?」

「正確には血縁者だ。少年の方がセツカ、青年の方がソウマと言う。まっ、深くは気にするな」

そう言いつつ、ソウマにフーカの体を渡す。

「例の物は?」

「急いで準備しましたよ」

フーカを受け取る時、ソウマは手に持っていた紙袋をマカに渡した。