折りたたみの。

「ありがとう。」

「ロッカーに置き忘れてたから、持ってきたよ。」

もしかしたら、二人はクラスメートなのではないかな?

「雨水ちゃんって、いつもぼーっとしてるよね。薬やってんの?」

クスリ?

あたしは小首を傾げた。

「ごめんね、本当に。
こいつの方がやってそうだよね。」

紅い髪は謝る。

「あたしはやってないじゃん。
あれやってラリった奴何人見たと…。」

言い終える前に、黒髪の頭にチョップが落とされた。