「お姉様、美都です。どうなされたのですか?」
目を泣き腫らした沙希がいた。
「美都…、何用ですか?」
「お姉様…私の部屋にお姉様の着物があるのですが。」
「………たのものです。」
「お姉様?」
「それはあなたのものです。」
茫然とした。
「何故…。」
「神へ身を捧げるあなたの装束です。」
身を…捧げる。
それは………