島へ渡って、海へ出ると浜辺には

人影もなかった。


誰もいない砂浜に腰掛けて私達は

持参したスポーツドリンクで喉を潤す。


大希と二人きりの世界・・・・・

彼はスポーツドリンクを含んだ口元を

手で拭ってから、私の顔を見た。


彼は童顔だ。


初めて会った時はそんな事は思わなかった。


しかしあれからもう随分経つというのに

彼はあまり変わらない。