『ま、波乱な予感?』

『そうね!大波乱っ』

『白純美ちゃんも、意外とやるね~』


『はいい?!』


『精一杯、応援するよ!!!』




あら、もしかしてこの二人、私と拓を応援してくれてるのかしら?

なんだ、悪い予感は、私の勘違いね。



『まさかね~あいつと白純美ちゃんが…』


『私もびっくりした』



ん?二人とも拓を知ってるの?

なら、尚更協力してもらえる。


────ありがとう、二人とも。

口に出さないけど、ありがとう。



……そういうことよね…?




『白純美はこれからどうするの?』

『んー…家に帰るよ』


『そっか。じゃあ、また明日ね』

『ばいば~い』

『うん!…お幸せに!!!』



私はそう言い残して、方向を変えた。


また、満開の桜道を歩く。


桜吹雪の中に、拓の面影を思い浮かべながら。