けれど、時折どうしようもないくらい不安そうな顔を浮かべるから、私も心配になる。 貴方は堂々としてればいいのよ?と、心の中で呟く。 『さくら』 耳元で囁かれる。 その呼び名で、改めて目の前にいる大好きな人が“貴方”だと知る。 『俺だけのものに成って』 その声が、貴方らしくないくらい震えていて。 どうしようもない不安の色に、呑み込まれていた。 その不安を拭ってあげたいと、心の底から思う。 私の何かで。 『拓……』 『白純美』 その名を呼ばれる。 夢うつつだった瞳を、思い切り見張る。