『さくら?』 はっとすると、既に拓が部屋に戻って来ていた。 また、ぼっとしていたわね。 見られてしまったかしら? 『は、早かったわね』 『明日会いたいと言って来ただけだからな。それより……』 『それより?』 私もそれより、聞きたいことがあるのよ!! 早く聞きたくて、少し急かしてしまう。 『また、ぼっとしてただろ?』 うう…、見られたのね。 気をつけるって言ったのに、全然、直ってないわね。 どんな表情をしているのか、声色だけでは分からなかったから、チラッと上目遣いをする。