「日向さんは・・・
気にしないの?」
なんてゆったらいいんだろ?
って、考えながら話してる。
同級生だって、
雑誌でみたことがあるからと、
ヒナコは言った。
「色々、比較されてる
みたいだけどな。
仕方ないさ。
本来、されようがない。」
今、
俺は、
嘘を、ついてる・・・。
こいつに
悟られないようにって・・・
自分の表情まで
読みながら。
俺が・・・
一番気にしてると
思うのに・・・。
何も思ってないフリして
続けてる。
「ポジションが違いすぎる。
俺はリズムを刻むのが仕事。
ヒナコは、志央の声を
ひきたてるスパイス役。
プロってね、
持ち場を理解して、
それを守れる人間の事をいう。
志央もニーノも、
それをよくわかってる。」



