「宝さん。」 スタッフに呼ばれる。 「はいっ。」 「志央がよんでるから Aスタ(スタジオ) 入ってくれる。 発声練習だってさ。」 「あ。はい。」 あとの事を頼み、 作成中の書類をしあげ、 その部屋に足を踏み入れた。 「失礼します。」 「どーぞー♪」 ピアノの前に座る 志央がいた。 「ヒナコ、発声みてやるよ。 音域と声域も みておきたいんだ。」 そういって、一通り チェックをして 彼は歌いはじめる。