あれから何時間たったのだろう。 遊郭のおなごに酌して貰い、今は隣に裸のおなご。 今宵も無駄な事をした。 「あぁ、今宵は月が綺麗じゃ…クラッ……?」 酒に呑まれたか? “助けて……私を助けて” 「誰だ?」 “月より導きし者…月を見よ” 「月?…クラ――――」 僕は意識を手放した。