季節は冬。 冷たい風が吹くなか、 自分の手を こすり合わせる。 すると突然そっと もう一つの手が重なった。 「ほわっ…」 「ぷっ! なんて声だよ」 「って…倖哉~?」 「そんなあからさまに 嫌な顔すんなよーう」 「だって嫌だもん。 早く手離して」 「やだっつったら?」 「何言って…」 「オレ、茜の彼氏より 茜を幸せにする自信、 あるよ?」 いつもと違う 真剣な顔。 だけど、 あたしは…。