「よし! これで1対1だな」 「次で勝負が きまるのね」 渉太と皐月の会話も 耳に入ってこなかった。 やっぱり愁の 様子がおかしい。 たった2球 投げただけなのに 呼吸も荒いし、 なんだか目も虚ろだ。 「ねえ渉太! やっぱり愁の様子 おかしくない!?」 「えっ…? や、まあ、 今日暑いしよ…」 「ごまかさないでよ! 今すごい辛そうだし… さっきも渉太、 すぐ息切れるとか 言ってたじゃない! やっぱり愁は 今日調子悪いんでしょ?」