火事の一件から、教師達は学校で寝泊りすることを禁じた。

それなのに夜中、講堂には光が満ち、中からは人の声がする。

不審に思い、中を覗くと…。

半透明の演劇部員達が、劇を上演しているのだ。

心半ばで亡くなった者達だったが、こちらの言い分を聞いてくれた。

それは年に一度、封印が解けた日にだけ、上演をするということ。

その時、必ず観客がいることが、彼等の出した条件だった。

なので年に一度の公演には、オカルト研究部の部員達が見に行く。