封印を解いてすぐ、依琉は外のプールに向かった。

高等部には、校庭近くの外と建物の中のプール、二つのプールが存在する。

しかし封印が施されたのは、外のプール。

建物の中のプールは近年、水泳部が活躍した功績として建てられたものだった。

ゆえに外のプールの方が歴史は長い。

依琉がプールの敷地内に入ると、それまでただのプールの水が赤みをおびた。

そしてうねり、動き出す。

やがてスライムのようにその形を変え、依琉に襲い掛かってきた。

時には津波に、水の刃になり、依琉を取り込もうとするも、ことごとくかわされた。

「やれやれ…。逃げるのも疲れるもんだね」

欠伸と共にのん気に言った依琉は、<千里眼>を発動させ、スライムの本体を見つけた。