熱でもあるの!?



「頭大丈夫?」

「頭っ!?」

「顔赤いから熱あるのかと思って」

「お前ねぇ、俺の気持ちに気づかねぇのかって言ってんの」

「気持ち?」

「だから俺はお前がすっ!?」



真っ赤な顔の京平がなにかを言いかけた時、後ろから伸びてきた大きな手が口を塞いだ。



荒瀬君っ!?



「言わせない」

「んぐんぐん~!!」

「えっと~、林檎って言うんだってな。今日から俺の彼女にしてやる」



へっ!?



彼女…。



あたしが荒瀬君の彼女?



「ぷはっ!!苦しいだろバカが!!」

「あぁ、ごめんごめん」

「おい、こんなわけのわかんねぇヤツと付き合ったりしねぇよな!?林檎…?」



あたしが彼女…。



荒瀬君の…。



目をジッと見つめらるとまた体が動かなくなる…。



「返事」

「うん…なる。荒瀬君の彼女…」

「よろしく林檎」

「うん!!」



そんな笑顔見せられたら…溺れちゃ~う!!