「随分・・・派手に
やられたじゃ
ねぇか・・・」

銃弾の閃光を感じ
一気に身体が自由になる。

「ぐはっ・・・」

前傾に崩れた胃に
鈍痛と衝撃が走り
身体はそこで止まった。

キムの膝が、私の身体を
支えたらしい。

「お前、目を傷めたな?」

抱き上げられる感覚

首の振りだけで
今、視界が無い事を
肯定した。


身体が降ろされ、
ひやりとした感覚が
ここが、タイルの上だと
認識させる。

「俺の来た方角は
わかるか?」

−−−−わかる−−−−


何をさせたいかも


「行け。
直ぐに、おいつく。」

キムは言って。


私は


扉のあった方向に向かって
歩腹全身を始めた。




「さて、

ライアン=コナーよ?



まだ、ピンピンしてるよな?


死んだ振りなんざで

俺は、許さんぜ?」



背後で 

キムの



冷たい声が
聞こえた。




目の利かない
今の私に
できる事はない。