彼女は、誰に教わったのか、
ああ、俺が教えたんだな。

恋人としての時間は、
俺をジニーと呼ぶが、
それ以外の時間は、
マックスと呼ぶ。


俺を、仕事上の
パートナーだと思ってるという
意志表示なんだろう。


俺が、そうさせたんだから


それでも構わない。


今後、コイツを、
手元に置いておければ。



だけど


今は


今だけは、望むままに、
モニカを抱きたい。


彼女を浄化するために。

俺との空白の時間に
モニカを抱いたオトコの、
一緒にいたであろう
野郎共の痕跡を、
心は諦めても、
せめて肉体から位は、
昇華させてしまいたい。



手放してすら愛していた
かつての恋人を、
この腕に、抱きたいと
切望した。



それが
俺のわがままで
あったとしても。


止められなかった。