倉本は、部屋を出る間際、思い出したように言った。 「……あ、そうそう北條君。 君はさっき、僕がCPGを好きか嫌いかって訊いてたよね。 ……ちゃんと答えてあげる。 僕はね、彼等を憐れんでるんだよ。 だからこれから、なるべくたくさんのCPGを救って、 なるべくたくさんの黒幕を道連れにするん。 ばいばい……」 倉本はその日を境に、執行所から姿を消した。