「だってお前『真剣な話』って……こういう場合……」
「あーもう! あーもう! おばちゃんみてえな事言うなよなー!」
「おばちゃんて、こういう事言うのか?」
「分かんない。おじちゃんも言うかも……
って事は別によくて、とにかく晴喜がおかしいんだよ。
俺は今日、改めて思った! 晴喜は変わった!」
「……どんなふうに変わったんだ?」
一樹の瞳に、すっと緊張が戻る。
光は、断言した。
「俺に優しくなった!」
「…………」
「…………」
「……………へえ………」
「あーやだやだ! もーっ!
若い男女が一定時間同じ部屋にいたからって、すぐそういう薄汚い想像する!
尾鰭付ける! いっちゃん、週刊誌の読みすぎ!」
光が、顔を両手で覆ってごろごろ暴れた。
うわ、こいつ多分、照れてる……。
そんな柄じゃないくせに。