責任感の強い、大人達がいる。 しかし、そんなもの無関係な人間にとってはただうるさいだけで、 彼等の熱意も誠意も、自分達大学生にとっては、迷惑なだけだった。 しんと静まり返った図書館では、メガホンの声がよく響いた。 「……そうだな。 まあ、そのうちいなくなるんじゃないのか? 警察だって、黙っちゃいないだろうし」