外は石畳。 ここは三階。 それも、普通の建物とは規格が違う分、高さがある。 死んでしまっていたら、死なせてしまったら、確実に……殺される。 『せっかく生まれて来たのに』……! 青年は、一階のフロアまで来ると、一番近くの窓に突進した。 窓は例によって板で塞がれていたが、脆くなっていた。 ドシャァン……ッ! だから一発、蹴りを入れただけで外に出られた。