…その辺りの事情を、関係者であるにも関わらず、 一樹は詳しく知らない。 ……何故自分は何も覚えていないのか。 それすらも覚えていない。 だが、それは全ての死刑執行史部実行班、 通称CPG全てに当てはまる事なので、 今更嘆く事でもない。 ただ一樹は彼自身、執行史の仕事をしている事を差し引いたとしても、 自分はとても特別な種類の人間で、 何となく社会に適合していけないだろうなとは思っていた。 一樹は仕事以外なら、丸っきり自由の身だった。 だが、無趣味な彼は積極的な事を一切しなかった。