『大事件になるぞ。……いいのか?』 光は、若干不安そうに言っていた。 それはそうだ。捕まれば、自分達は二度と外に出られなくなる。 もしかしたら、一生監禁されるのはまだいい方で、殺されるかもしれない。 だが、一樹は言った。 『嫌なら乗らなくていい。強要はしない。 でも、それを担当や他の誰かにチクるんなら、容赦もしない』