寮に着いた。 寮は、利用するCPGが少ない所為かとても小規模で、 外観は安アパートのようだった。 その、一階。 「ここが、俺の部屋?」 樋口が、一樹に鍵を渡して樹がドアを開けた。 「ああ、こいつの部屋の真下だけどな」 樋口が光を指差した。 「他の部屋は?」 「生憎満室だ」 「……いい加減にしてくれよ」