一樹は、自分がこれから先生きる為に、何を考えていればいいのか、 やっと分かったような気がした。 もう、何が正しくて何が間違っているとか、 そんなモラルは考えない。 だって自分は、精神論では片付かない現実を、 嫌というほど知っているから。 もうずっと一人ぼっちだって構わない。 中途半端に愛されるくらいなら、 嫌われた方がいっその事清々しい。