わたしたちは月に一度



ケータイを交換する





もしもし、と低い声が



あなたのボディから聞こえてくる





あなたの耳には



わたしの口づけ



丸ごとのわたしが



包まれる





もしもし?

 
  
わたしはいまいません





交換から帰ってきたばかりのその子は



愛情をたっぷりと浴びていて





なんだかまっぷたつに



へし折ってしまいたくなる