「どんだけ俺のこと好きなわけ?」
フッと笑う忍に、徐々に赤くなってくあたし。
「っ好き! 大好き!」
「知ってますが」
足りない。足りないわ。
まだまだ伝え切れない。伝え切れないくらい、忍が好きよ。
「……飲み物、買ってくる」
頬をピンクに染めたまま立ち上がると、忍は胸ぐらあたりのTシャツをはためかせる。
「俺は紅茶な」
忍は紅茶で、その他は水ね。
頷くと、体育館内に戻ってく忍。あたしは自販機に向かいながら、頭の中を整理していた。
あの瑠雨って人は、忍のクラスメートだったのよね。ならいいけど、毎日忍から連絡くるなんて……許されない。憎い。羨ましい。
「……忍のメアド」
結局聞きとれないままだったから、とりあえず湊磨くんの携帯から拝見すればいいわね。
「瑠ーー雨ーーー!!!!」
「ぎゃぁぁぁぁあ!!!!」
ビュンッ!とあたしの横をすさまじいスピードで通った透ちゃんと瑠雨先輩。
すでに小さくなってるふたりの背中を見ながら閃いた。



