「もうマジ帰んぞ」
忍に手首を引かれて、歩き出す。自然なその行動に頬が緩みながら、ふと気付いた。
「スケボー乗らなくていいの?」
忍はあたしと繋ぐ手とは別の方でスケボーを持っている。忍は「あー」と言いながら、あたしの顔を覗き見た。
「いいんじゃね?」
きゅん……て、ほらもう。あたしを殺したいのかしら。
シンデレラ、シンデレラ。
実はね、ガラスの靴と一緒に、王子様からのラブレターも貰ったのよ。
「忍、忍忍っ!」
「1回呼べば聞こえますが」
「見て! あたしの宝物!」
しわくちゃになったクジを見せると、忍は目を見開いた。
「捨てるべきじゃね?」
「いやよ! コレあたしがシンデレラになった瞬間の証だもの!」
「とんだ妄想っ子だけどな?」
バカにしたように笑う忍にムッとして、あたしはクジを取られないようにポケットにしまう。
「みんなに見せてやる!」
「はん!?」



