「こ、ここ、街中です……王子様」
「お前は隙がありすぎんだよ」
「……」
オッサンから聞きとれなかったこと、コレだ。あたし、隙がありすぎるのね? でも、だからって……!
「いきなり何するのよー!」
今度こそ勢い良く離れると、忍は上半身を起こして首を掻いた。
「さあ。したかったからじゃね?」
「な、ななな何言ってるの!?」
止まることのしらない熱は、更にあたしの顔を熱くする。そんなあたしを見て、忍は笑った。
「ははっ! 赤すぎじゃね?」
「!! わっ、わわっ……!」
「輪?」
忍が声出して笑ったぁぁぁぁあ!! ぎゃー! 可愛いぃぃぃい!
尋常じゃないくらい高鳴る胸に、血を吐きそうです王子様。
そしたら、忍どうする? あたしのために、泣いてくれる?
『死んじゃダメだシンデレラ!』
『もうダメです。王子様といると心臓が持たないの……ぐはっ』
『君が死ぬなら俺も死ぬ!』
「やあー!! その愛は嬉しいけどあたしより長生きしてね忍ぅぅう!!」
「はん? 俺が苺より生命力あるわけなくね?」
「あたしが胸きゅんしすぎて血を吐いても早まらないでね!?」
「いや、お前に抱き付かれるたび頭打つ俺の方が危なくね?」
それもそうね。



