「素材もデザインも、苺によく似合ってるもの~。自分に何が合うのか、よく分かってるのねっ!」
「当たり前じゃない」
シンデレラがロックな格好してみなさいよ! ちゃんちゃら可笑しいわ!
「なのに、浮かない顔してるわねぇ? 忍と付き合えたんじゃないの?」
オッサンは首を傾げて、長い睫毛をはためかせながらあたしを見つめる。
「コレで学校行ったのに、可愛いって言ってくれないの」
「……ぷっ」
……え? 笑った? 今笑わなかった?
「あっははは! やだぁ~!」
「何が可笑しいのよ!」
「は、ははっ! はあ、やだわもぅ。疲れたじゃないの」
「歳なんじゃないの」
「まだ29歳ですぅぅぅう!!」
もうすぐ三十路ですね。お肌の曲がり角?っていくつだったかしら。
「……が、ありすぎなのよ苺は」
「え? 何?」
「ふふ。別に……あら、何か落ちてるわよ」
もう一度聞き返したかったのに、床に落ちてるものを知らんぷりできなくて、慌てて拾い上げた。
「み、見た!?」
「それ、奈々が仕掛けったってやつね」
ニヤニヤとエロい目をして、オッサンは笑う。
キモイ! じゃなくて見られた!



