「親まで呼び出そうとするくらい怒らなくたっていいと思わない!?」
「「「「あー……だなー……」」」」
何その4人そろっての棒読み! 哀れだって言いたいの? なんなの!?
「まあさ、もう私服で学校は行かない方が良くね? 嫌われんぞ!」
「何笑顔でサラッと怖いこと言ってくれちゃってんのよ! このバカ2号!」
「はぁー!? お前にまでバカって言われる筋合い、ぶっ!」
持ったカバンを隼人先輩の顔面に叩きつけて、個室を出る。
「苺! 帰るの!?」
「お手洗いよっ!」
のんに振り向くことなく、荒々しくドアを閉めた。
何よ何よ、なんなのよっ! 全員乙女心が分かってなさすぎるわ!
「……可愛く、ないのかしら」
お手洗いに入る前にある全身鏡で、自分の姿を眺める。
白のシフォンワンピースが可愛くないなんて……脳みそ腐ってるんじゃないのかしら、忍。
それとも。
「あたしに合ってないのかしら……」
「あらそれはないわよーう」
「ひっ……!」
突然背後から現れた鏡に映るオバケ、じゃなくてオッサン。
「驚かさないでよ!」
振り返ると、オッサンは両拳を顎の下に添えてキャピキャピと話し出す。



