……そうか。ちぃ君は、好きって言わせるタイプなのかって考えなくても明らかにそんな感じだけど。
ここはやっぱり、大人の意見を聞くべき?
携帯を開くと、午後4時を回ったところ。お腹も空いたし、ちょうどいい。
-Mia-に行こうと、携帯を閉じて顔を上げた時だった。下駄箱の前に寄りかかるのんと、座り込む燈磨の姿が目に入った。
「おっそいよ苺ー」
「呼び出し食らったなら言えよ!」
「--……」
意思とは関係なしにジワリと涙が浮かんだ。
いつもの、2日ぶりの、のんと燈磨。
「わっ、何で泣くの苺っ!」
「俺らが泣かしたみたいだろーが!」
何でじゃないわよ、泣かされてるのよ。
ぼたぼたと惜しげもなく涙を流すと、のんが肩をすくめた。
「泣きたいのは俺らの方だよね」
「だよなぁ~? 学食で一言も声かけねーし」
「ふ、ふたりだって、体育祭終わってから1度も連絡してこなかったじゃない!」
「したじゃん。男の事情だって」
「それっきりだったじゃない!」
まるであたしが邪魔みたいに。そんなこと言われたら、混ざろうにも混ざれなかったんだもの。
悲しいじゃない。どう声をかけていいか、分からないじゃない。
「仲間はずれにしてたわけじゃないよ?」
のんの優しい声に、よけい涙が出る。
知ってるわよ……。さっき瑠雨先輩に聞いたもの。



