「まあ、まだ15なんだから、いくらでも恋なんて出来んじゃん?」
「え? あなたその外見で恋出来るの?」
はっきり言って怖いわよ。その、人を寄せ付けません的なオーラ。
怪訝そうに見上げたあたしに、瑠雨先輩は片眉を上げる。
「あたしに、アンタみたいなフワフワした服が似合うと思うわけ?」
「ううん。100%似合わないと思うわ」
歩き始めた瑠雨先輩の後ろを付いて歩き、「ねぇ」と声を掛ける。
「好きだと言ってもらうには、どうしたらいいと思う?」
振り向いた瑠雨先輩は首を傾げて、誰かを思い出したように口を開いた。
「どっかの俺様は、好きって言うまで変態行為するって言ってるけど」
「……」
言うだけ言って、再び歩き始めた瑠雨先輩の頬が淡く染まったのを、見逃さなかった。
「まさか……ちぃ君と付き合ってるの?」
「うっさいわ! ほっとけ!!」
えぇ……口悪い同士、よく付き会えたわね。
そもそも、瑠雨先輩って初対面でちぃ君のこと殴ったんじゃなかった?
そう考えると聞きたくなって、足早に逃げる瑠雨先輩を追いかけた。
「どうして付き合ったの!? どういういきさつ!?」
「だーっ! うっせーよ! 麗桜にでも聞けば!? じゃっ、あたし補習なんで!」
「あっ! ちょっとー!」
物凄い早さで逃げた瑠雨先輩を追いかけることはなく、諦めて下駄箱に向かう。
顔を真っ赤にしながらレオにでも、だって。



