「!」

「何見てんだよ」

「べ、別に見てないです」


個人的に、奥二重の、力強くて鋭い瞳が好き。目が合うと、ドキッとするんだもの。


会長は不信そうにあたしを見てから、受け取り口に来た牛丼を……牛丼!? やっぱり会長が王子様!?


「なんだお前は。やらねぇぞ」


驚いてるあたしの視界には牛丼。


牛丼よ、苺。目の前に、牛丼! 確かめなきゃ! 早くぶちまけなきゃ! あたしの……。


「ラーメンは!?」

「はあ? 俺は肉と米が好きなんだよ!」


そういう意味じゃないわよ! ああもう誰かあたしにラーメン持ってきて!


「はいはい苺。ラーメンね。明日食べようね」


泣きそうになるあたしの頭を、ポンポンと軽く叩くのん。


「焼きそばなんて嫌!」

「ねー。ホントだよねー」


慰め方が雑っ!