「じゃあ病院はいいから、身の回りの世話してちょうだい!」
「……たとえば?」
「朝迎えにきて鞄持ってくれるとか?」
それしか思いつかないあたしの脳みそ、どれだけツルツルなのかしら。
「別にいいけど、」
「っえ!」
「それのんに頼んだほうが良くね?」
ねー、ホントよねー隣に住んでるしねー…ってまたそれ!?
「忍がいいのよ!」
「…………」
ああもう。困らせたいわけじゃないのに。あたしが見たいのは、眉を寄せる忍じゃないのに。
「……1位取れなかったから、言わないわよ。透ちゃんに」
驚く顔だって別に見たくないわよ。
仕方ないじゃない、取れなかったもんは取れなかったんだもの。いいのよ。他に何か考えるから。
「……ごめん」
忍の謝罪は、心臓に悪い。何がごめんなのか、何に対してのごめんなのか、嫌なことばかり頭をよぎる。
「何が?」
ああ、顔の筋肉が変。絶対今笑えてなかった。
そんなあたしに忍は目を伏せて、躊躇いがちに口を開いた。
「お前がココで言ってたこと、当たってたよ」
ココ、保健室であたしが言ったこと。いきなり何を話し出すかと思えば、あの日の話?



