逆転暴走シンデレラ






「ふーん。王子様やっと見つけたんだ? で、どこの誰か分からないっと」


教室に着いた頃にはもう4時間目が終わっていて、あたしは教室に入るなり相談をしていた。


「そうなの! 癖のない明るめの茶髪でね、軽々しかったの!」

「は? チャラいの?」

「違う! 身のこなしがよ!」

「爽快とスケボー乗ってたんだよ」

「スケボー?」


のんに視線を向けながら毛先を指に巻きつけるのをやめたのは、碓氷 燈磨(うすい とうま)。


ミルクティー色の長くも短くもない無造作な髪の特徴と言えば、サイドにヘアピンを付けていることくらい。


一応もうひとりの幼なじみ。


……って言っても中3の冬にあたしの家の前に引っ越してきたから、幼なじみって言えるほどじゃないんだけど。


周りには燈磨も幼なじみ、って言われてるから特に否定もせず、そのまま。



「……のんは? その人のこと知らねえの?」


燈磨の質問に、のんはニコッと笑う。